オークランド議会(地方自治体、カウンシルとも)は地元住民に対し、金魚や水槽の植物を水路に放流するのをやめるよう呼びかけています。
金魚や観賞用植物が湖や小川に流れ込み、自然環境や水質を破壊してしまうのです。
オークランド議会が水路から外来的な魚を取り除くのを手伝ってきたピーター・ウィルコックス(Peter Wilcox)氏は、野生に放たれた金魚は非常に大きいと言います。
「ウェスタン・スプリングスで最後に捕獲されたものは、一番小さいもので30センチ、一番大きいもので40センチ、体重は1キロ弱から1.8キログラムまでと幅があります。
「店では10ドル程度の金魚が、それを管理しようとする自治体にとっては何千ドルもの出費となり、他の住民のためにアメニティを管理することができなくなってしまいます。 これは無責任で、事実上の環境破壊です。」
金魚はペットショップで4ドル50セントという低価格から購入できますが、水槽に必要なスペースの大きさに飼い主は驚くことになります。
Hollywood Fish Farm マウントロスキル店のオーナーであるヴィッキー・ファーガソン(Vicky Ferguson)氏は、これまでにも何度もこのような光景を見てきました。
「小さいサイズで購入するので、水槽にたくさん入れられると思っていたら、どんどん大きくなって水槽を圧迫してしまうのです。」
金魚が湖や小川に入ると、植物をなぎ倒し、在来魚と餌を奪い合い、土砂をかき混ぜて水を濁らせます。
オークランド議会の淡水生態学者であるベリンダ・スタッドホルム(Belinda Studholme)氏は、魚だけが問題なのではなく、水槽に入っている植物も問題であると言います。
「それらは水質を完全に破壊し、溶存酸素とpHを変化させ、池を変えてしまうのです。他の在来植物を排除し、在来魚の生息に適さない池にしてしまいます。」
ファーガソン氏は、魚を水路に捨てるよりも、飼い主が魚を引き渡したり、家にもっと大きな水槽や池がある人に新しい住処を探したりすればよいと述べました。