ニュージーランドへの留学を希望する中国の博士課程の学生は、ニュージーランド移民局が実施する国家安全保障検査(NSC)のため、長期にわたる遅延に直面しています。NSCの手続きが遅いため、少なくとも20人の学生がビザ申請の決定を何ヶ月も、場合によっては1年以上待っていて、そのほとんどが理工学部に在籍し、中国政府の奨学金も受けています。学生たちは待っている間、海外で博士号取得に向けて勉強することを余儀なくされ、その多くは研究実験を行うことができませんでした。
移民弁護士は、中国人学生を包括的にチェックしているように見えるものの合法性に異議を唱え、国籍だけを基準にセキュリティチェックの対象として選ばれるべきではないと述べています。
一方、移民大臣のマイケル・ウッドは、学生の国籍や中国政府の奨学金を受けている人がいるという事実が、長時間のセキュリティチェックのきっかけになったかどうかについては明らかにしませんでした。ニュージーランド移民局は、何人の中国人博士課程の学生がビザ取得を6か月以上待っているのか、また、科学、技術、工学の学生がセキュリティ上のリスクが高いと見なされているかどうかを明らかにしていません。