今年1月に噴火したトンガのフンガトンガ・フンガハアパイ火山の残骸を調査していたニュージーランドの調査隊がこのたび帰国しました。国立水圏大気研究所(NIWA)が主導し、日本財団が資金を提供したこの調査隊は、火山がいまだほとんど無傷であることを発見しました。これは科学者にとって驚きでした。科学者たちは、この激しい爆発(現代のセンサーが記録した中で最大のもの)が火山を破壊してしまうと予想していたためです。
しかし、予想通り、爆心地から50kmにも及んで、相当量の岩石、火山灰、堆積物が発見されました。それでも、火山に近接する一部の地域では、豊かな海洋生物が確認され、復興への明るい兆しが見えてきました。来月(6月)中旬には、第二弾の調査が行われる予定です。これは、イギリスから遠隔操縦される無人探査船で、カルデラの地図を作成するものです。