ニュージーランドに戻ろうと必死になっている人たちの中には、政府が発表した最新の国境政策に乗り遅れたと感じている人もいるようです。
政府は来年初めから国境を開放する予定で、旅行者はそのリスクレベルに応じて異なる要件を求めらることになります。
しかし、緊急帰国者のための鉄壁の国境には、まだ余裕がありません。
ロンドン在住のニュージーランド人弁護士、アレクサンドラ・バート氏は、Grounded Kiwisというグループの一員です。
Grounded Kiwisは、MIQ(管理隔離・検疫)制度の見直しを求める請願書を議会に提出しました。
嘆願書の草稿を書いたバート氏は、ワクチン接種者の一部に自宅での隔離を認める計画や、帰国者に対するリスクベースのアプローチを待ち望むと述べています。
しかし、バート氏は昨日のニュースには心が痛んだと言います。
「正直なところ、少しがっかりしました。というのも、今回の発表はすべて2022年以降の将来的な問題に関するものであり、私たちが目にしているMIQの根本的な問題を解決しようとするものではなかったからです。」
バート氏によると、緊急に帰国しなければならないニュージーランド人は、依然として免除を受けるのに苦労しているとのことです。
「昨日の発表では、緊急割り当てのプロセスに変更があるかどうかについては、何も言われませんでした。」
「基準を満たしている人でも、スペースが足りなくて入れない人もいます。緊急事態にある人のためにスペースを増やすかどうかについては何も言及されませんでした。」
また、海外にいるニュージーランド人にとっても、MIQの予約システムはパンク状態であることが知られており、安心はできません。
「多くのニュージーランド人が感じているのは、計画があるということ自体は、素晴らしいということです。
「しかし、現状はどうなのでしょうか。今、政府は何をしようとしているのでしょうか?
「何も変わっていないのに、2時間もあの発表を聞いていた意味があったのか」という声が上がっていました。」
帰りのベッドが確保できるかどうかわからない、という人たちもいます。
オークランド在住のマイク・ムーア氏は、管理隔離施設を予約しようとして行き詰まっている、何千人もの人のうちの1人です。
イギリスに住んでいた兄が数カ月前に急死したので、家族を直接サポートしたいと考えていました。
しかし、MIQには空きがなく、いつ戻って来れるかの保証もないため、彼は予約を控えている現状です。
また、彼はもうすぐ家族に会いに行けなくなることを覚悟していると述べています。
「空きのないウェブサイトをチェックし続けろという提案は、終わりのないトンネルに飛び込めと言っているようなものだ」と語りました。
「まるで、空きがあるかどうかを期待してウェブサイトを見て回ること以外に、人生でやるべきことがないかのようだ。」と。
マイクは、MIQシステムが障害となっていること、そしてより多くのスペースを開放する必要があると述べます。
「宿に部屋がなければ、宿には余裕がない(If there are no rooms at the inn, there is no rooms at the inn)」と語りました。
「どんな仕組みを用意しているかではなく、根本的な問題は、漏斗が完全に一杯になってしまっていることです。」
しかし、ニュージーランド高齢者介護協会(New Zealand Aged Care Association)は、この新しい対策に暫定的な賛成を示しています。
最高経営責任者のサイモン・ウォレス氏は、最前線ではスタッフが切実に必要とされていると語ります。
また、「海外で待機している350人の看護師が、ニュージーランドの高齢者介護で働くための仕事のオファーを受けている」とのこと。
「我々は、ニュージーランド人のための自主隔離計画によって、海外からの看護師のためにMIQのスペースを空けることができると考えています。」
また、ウォレス氏は、高齢者介護に従事する医療スタッフのために、MIQの枠を確保するよう政府に要請しているそうです。