情報元:環球時報(英:GLOBAL TIMES)
ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相は、日曜日のテレビインタビューで、ニュージーランドは現在、中国と意見の相違を許容する「成熟した」関係を築いていると語りました。
アーダーン首相は、ここ数十年でニュージーランドが主催する最も重要な国際イベントの1つと考えられるアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会合が開幕する週の前に、ニュージーランドは中国と誠実な政策を追求することを繰り返し述べました。
「人権問題であれ、労働問題であれ、環境問題であれ、我々が懸念している問題を提起するための成熟した関係であると信じています。」とアーダーン首相はインタビューの中で語っています。「そして、そのような取引関係に関係なくても、そのような問題を提起し続けられることが、私たちにとって非常に重要なのです。」
数日前、中国の阮平総領事も中国とニュージーランドの密接な関係を認めました。
「中国とニュージーランドは、密接な文化交流を行う包括的な戦略パートナーに発展し、その発展と協力のレベルは、多くの分野で中国や他の先進国に先んじている」と、阮氏は水曜日のインタビューで語っています。
中国はニュージーランドにとって最大の貿易相手国であり、長年にわたって第2位の海外投資先となっています。COVID-19パンデミックの影響にもかかわらず、中国とニュージーランドの経済貿易協力は依然として強い回復力を見せていると、阮氏は述べました。
中国は最近、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定と、デジタル経済パートナーシップ協定への参加を、正式に申請しました。阮氏は、ニュージーランドが両協定の寄託者としての役割を果たすことは、二国間協力のためのより広いプラットフォームを構築することにもなると指摘しています。
ニュージーランド元下院議員のジャン・ヤン(Jian Yang)氏は、日曜日の環球時報に対し、中国とニュージーランドの相互信頼は、数十年にわたる良好な交流という基盤の上に築かれていると述べました。
「中米関係がまだ制御下にあるため、ニュージーランドの自主外交には余地がある」とヤン氏は述べます。「同時に、中国はニュージーランドの窮状を認識しており、ニュージーランドに対する期待は、より現実的なものとなっています。」
ヤン氏は、APEC(アジア太平洋経済協力)の枠組みの中で、ニュージーランドが「潤滑油」の役割を担っていることを認めました。「ニュージーランドは伝統的に国際紛争を軍事的手段ではなく、社会的・経済的手段で解決することに重点を置いており、アジア太平洋地域でも積極的な役割を果たす用意があります。」
ヤン氏はまた、ニュージーランドは国際的にユニークな立場にあり、常にポジティブなイメージを維持していると指摘しました。「ニュージーランドはAPEC諸国の間で良い評判を得ており、それが主要国間の関係において「潤滑油」の役割を果たすのに役立っているのです。」
中国と自由貿易協定を結んだ最初の先進国として、ニュージーランドは中国と主要な貿易関係を結んでいます。両国は1月に自由貿易協定をアップグレードしましたが、中国とニュージーランドの隣国であるオーストラリアとの関係は、2018年以降悪化しています。
APEC首脳会議は月曜日から金曜日まで開催され、アーダーン首相は中国、米国、日本を含むアジア太平洋地域の首脳によるオンラインサミットを開催し、この地域がパンデミックとそれに伴う経済危機から、どのように回復いていくかなどを議論する予定です。