柔軟な労働条件は、ニュージーランドのハイテク企業が海外の大企業に人材を奪われるのを防ぐための重要な手段として注目されています。
クライストチャーチを拠点とするJade Software社は、ニュージーランドでのスタッフを25名募集していますが、最近ではオーストラリアに人材を流出させてしまったといいます。
現在は厳しい雇用市場の中で成長モードに入っており、新たに採用したスタッフを確保したいと考えています。
Jadeは、10年以内に収益を3,000万ドルから8,000万ドルに引き上げる自信がありました。
Jadeのチーフ・イノベーション・オフィサーであるJohn Ascroft氏は、仕事が忙しくなりがちなこの業界では、優れた職場文化が重要だと述べています。
「私たちは当然、競争力のある報酬を支払わなければなりません。そうしなければ、人を確保できないからです。しかし、それに加えて、魅力的なワークライフバランス、多様性や柔軟な働き方を奨励する文化を提供することを心がけています」とAscroft氏は述べています。
「ニュージーランドには非常にユニークな機会があると思います。例えば、あるフランス人社員は、午前中はサーフィン、午後はスキーができると絶賛していました。」
「ITは伝統的に、よく働き、よく遊ぶ職業でした。私は、人々が望めば、一生懸命働き、何かをすることができる一方で、息抜きの時間も持てるような、そんな力量を提供することができると思います。」
彼はまた、ハイテク分野におけるニュージーランドのトレーニングについても明るい見通しを持っていました。
「以前は、ニュージーランドの高等教育機関が産業界のニーズに見合うだけの人材を育成していないと言われていましたが、今はそうではありません。ニュージーランドの高等教育機関は、卒業生のエンジニアの育成に力を入れています。これは、海外からの人材採用が難しい現状を考えると重要なことです。」
「現在は移民局が閉鎖されているため、 経験豊富な人材を採用するのは難しくなっていますが、逆に言えば、ニュージーランドの企業はスタッフを採用して数年間トレーニングをした後、海外に流出させることが多いということであり、現時点ではそれほど問題になっていません。より均衡が保たれているので、これが私たちに有利に働くことを期待しています。」
情報元:RNZ News