ワイカト大学とワイカトリンク(WaikatoLink)社は、海藻と淡水藻類の養殖ライセンスを取得し、アオテアロア・ニュージーランド初の最新鋭の大型藻類養殖施設において、多種多様な藻類の大規模研究に一歩近づきました。
水産養殖シニアリサーチフェローのマリー・マグヌソン(Marie Magnusson)博士は、2020年11月に開設されたタウランガにあるワイカト大学の大型藻類研究施設の立ち上げに貢献した人物です。マグヌソン博士は、このライセンスによって、陸上で初めて稼働する多種類の大型藻類の農場において、研究と商業化の両方が大規模に可能になると言います。
「私たちの研究プログラムのひとつに、何万メートルものコンブを糸上に採苗し、1メートルあたり数キログラムの海藻を生産する海洋養殖があります。その結果生じる何トンものバイオマスを自分たちで処理しなければならないのであれば、このような規模の研究を行うことはできないでしょう。ライセンスを取得したことで、私たちはパートナーと協力してこのプロジェクトを商業化でき、関係者全員が利益を得ることができるのです。」
海藻養殖産業は、アオテアロアではまだ黎明期ですが、ブルーイニシアティブを模索する政府の明確な指令により、近いうちにライセンスが追加されることはほぼ間違いないでしょう。
「海藻の養殖、開発、商品化には、実に多くのチャンスがあります」とマグヌソン博士は述べています。
「このライセンスによって、多くの障壁が取り除かれ、パートナーシップ、投資、成長のための多くの扉が開かれるでしょう。また、学生の参加機会も増え、成長産業での技能訓練にもなります。」
このライセンスを保有する大学の商業化・技術移転部門であるワイカトリンク社のアンナ・ヘニング(Anna Henning)博士は、この種の投資はリスクが大きすぎると考えていた多くの組織と、大学がより深く関わることができるようになる、と述べています。
「水産養殖業界には未開拓の機会があるため、この分野に目を向ける組織は今や非常に多くなっています。このライセンスにより、新しい手法や製品イノベーションなど、画期的な研究へのアクセスを提供する能力が高まり、産業界との直接的なつながりが可能になります。」
プレスリリース:ワイカト大学