ニュージーランドでは、資材や労働力の不足により、新築住宅の建築費が過去最速で上昇しています。
不動産調査会社のコアロジックが発表したコーデル建設費指数(CCCI)は、標準的な3ベッドルームの住宅の建設費を測定するもので、6月までの3カ月間で過去最高の2.6%の上昇を記録しました。また、年間成長率も7.7%となり、今年最初の3ヶ月間(1-3月期)に記録した過去最高を更新しました。
コアロジックのチーフ不動産エコノミストであるケルビン・デビッドソン(Kelvin Davidson)氏は、「この10年間でNZのCCCIが最も急速に上昇しており、材料不足や労働圧力が続いていることから、少なくともあと数四半期はこうした価格圧力が緩和されるとは思えません」と述べています。
コアロジックの建設費見積もり担当のジョン・ベネット(John Bennett)氏によると、コスト上昇は様々な取引カテゴリーや製品で見られたとのこと。
「輸入製品、特に金属ベースの商品やタイルが上昇しており、コンサルタント会社からのコスト上昇もあり、予備費に影響を与えています。
「労働力の確保や諸経費がコストに影響を与えるなど、他の圧力が業界に作用していることに留意することが重要です。」
デビッドソン氏は、2023年にコスト圧力が緩和され始める前に、CCCIが2桁の成長を記録しても不思議ではないと述べています。