タラナキの住宅価格上昇の背景には、リモートワークのトレンドがあるようです。
住宅価格が下落している国の大部分とは対照的に、米データ分析会社コアロジック(CoreLogic)が今週発表した数字によると、タラナキの価格は10%以上上昇しています。
ハークコートの不動産業者であるマイク・パウエル(Mike Powell)氏はRNZニュースに対し、この地域が国の傾向に逆行していることに気づいたと語りました。
「ニュープリマスは特にそうですが、タラナキ全般が非常によく持ちこたえており、実際、前四半期ではニュージーランドの中で唯一、前年同期比で1.76パーセントの価格上昇を示しました。他のほとんどの地域は下落しています」と彼は述べています。
彼は、リモートワークの増加が需要の原因だと考えています。
「コロナは人々の生活に大きな影響を与え、多くの人々が必ずしもオフィスで働く必要がないことに気づき、また大都市の真ん中に住んで仕事をする必要がないことに気づいたのです。
「そして、ライフスタイルや学校、温暖な気候、太陽を求めて移住してくるわけですが、ニュープリマスはその点で非常に優れています。
ニュープリマスを拠点とするコワーキングスペースManifoldのオーナーであるグラハム・ネルソン(Graham Nelson)氏は、新しいメンバーとの契約締結にこれほど忙しくなったことはないと語っています。
「Covidとその閉鎖の結果、リモートワークが急速に広まりました。
「ですから、雇用主はオフィスで働かない方がずっと楽なのです。タラナキのようなライフスタイルを楽しめる場所で暮らせるのに、交通渋滞に巻き込まれてオークランドに住んでいる自分は何なのだろうと、そういう人たちは思っているのではないでしょうか。」
エンジニアのベン・ディクソン(Ben Dixon)氏は、10年以上ウェリントンに住んだ後、タラナキに帰ってきました。
「私たちにとっては、家の値段よりも、近さでした。ウェリントンでは町から45分から1時間のところにある家を見ていましたが、ここでは町から徒歩10分のところにある家に住んでいます」と彼はRNZ Newsに語っています。
「ウェリントンのアロバレーでは同等の家が100万円以上すると思いますが、ここでは間違いなくその金額を払っていませんので、その点では私たちにとっては大勝利です。」
先月のタラナキの平均住宅価格は75万5千ドルで、1ヶ月前より3万ドル、1年前より5万ドル上昇しました。