南島のある企業が、中国へのナマコの輸出に成功しています。
ワイルドキャッチ(Wild Catch)のCEOであるジェームズ・パーフィット(James Parfitt)氏は、同社が年間100万本近くのナマコを輸出しており、Covid-19(新型コロナウイルス)のパンデミックの際に低迷したビジネスが回復してきたと語りました。
The Spinoffの取材に応じたパーフィット氏は、2000年代後半に中国に住んでいたときに、このビジネスのアイデアを思いついたと言います。ウニと密接な関係があり、見た目がきゅうりに似ているナマコは、中国では珍味として扱われています。パーフィットは思い出したのです。「ニュージーランドにもいるんですよ。シュノーケリングで見かけますよね。」パーフィット氏は、中国とニュージーランドという「大好きな2つの国」を結ぶビジネスを作りたかったのです。
ワイルドキャッチの料金は、乾燥ナマコ1個につき約4.50NZドルです。この価格は海外産のナマコよりも高いですが、ニュージーランド産のナマコは中国の消費者から高く評価されています。パーフィット氏によると、海外の競合他社は、ホルモン剤、抗生物質、汚れた水など、決して良いとは言えない環境でナマコを養殖しているとのことです。
パーフィット氏のナマコは、自然界で吊るし捕りにされ、持続可能な方法で養殖されていると言います。「私たちのなまこは天然で、黄金色をしていますが、食感は日本の貴重なナマコにとてもよく似ていました」と述べました。
パーフィット氏によると、ナマコは中国ではスーパーフードとして食べられているそうです。「多くの人々が、病気を防ぎ、健康を維持するために、冬の間、1日に1つ食べるのです。」彼は自分も好きだと認めています。「すっきりとした味の食べ物です。生臭さもなく、生き生きとした気分にさせてくれる、本当にヘルシーな食品です。」
パーフィット氏は最近、ニュージーランドと中国の貿易でNZTE賞を受賞し、EYニュージーランドのアントレプレナー・オブ・ザ・イヤーにノミネートされました。
画像引用元:Wild Catch