ニュージーランドでは、原生林の再生を目的とした新しいカーボンクレジット(炭素クレジットとも)市場が立ち上がりました。
ニュージーランドで、カーボンクレジットのために植林される木の多くは、外来種のマツ類です。しかし、博士課程の学生であるフィン・ロス(Finn Ross)氏が設立したCarbonzは、原生林のカーボンクレジットの買い手と売り手を結びつけることを目的としています。
「私たちがCarbonzでやろうとしていることは、松林やニュージーランドの松林に関する将来の意思決定について、政治的な発言をすることではありません。しかし、松林よりも原生林の方が適切な価格であると市場が判断し、売り手はプレミアを得ることができ、買い手はプレミア付で原生林を購入することができる仕組みが初めてできたのです」とロス氏は述べました。
原生林を植えることで、長期的な利益を得ることができるといいます。
「松林は、30-40年かけて炭素を吸収し、その後無期限に停滞します。
「アオテアロア(ニュージーランド)には特別な原生林があり、炭素隔離だけでなく、厳選された高品質の木材、生物多様性の増加、土壌、水処理、その他の精神的な利益など、長期的な利益をもたらすことができるのです。」
同社は、ニュージーランドのカーボンクロップ(CarbonCrop)社と提携し、人工知能を用いて、ある土地に植林することで得られる可能性のあるカーボンクレジットを試算しています。
「Carbonzとの提携は、土地所有者とカーボンオフセットの買い手を結びつけることを意味します。彼らは自生する森林に関心を持ち、購入するオフセットの原産地に対する信頼を求めています」とカーボンクロップ社の最高責任者ジョー・ブランデル(Jo Blundell)氏は述べています。