英国は、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)への参加交渉を正式に開始しました。
CPTPPは、ニュージーランド、オーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、日本、マレーシア、メキシコ、ペルー、シンガポール、ベトナムの太平洋諸国で構成される、主要な貿易協定です。これらの国々を合わせると、人口は約5億人、GDPは約13.5兆米ドルで、世界のGDPの13.4%を占めています。
CPTPPでは、加盟国間で国際的に取引される製品の関税を、少なくとも95%撤廃または削減します。また、労働基準、環境基準、食品基準、知的財産基準など、さまざまな規制問題での協力を求めていますが、同一の規制を強制するものではありません。
英国がCPTPPへの加盟の可能性を最初に検討し始めたのは2018年のことで、Brexitを受けて政府が新たな貿易機会を模索していたためです。また、CPTPPへの参加を検討しているのは英国だけではありません。他にも、タイ、韓国、フィリピンなどが加盟する可能性があります。