ニュージーランド産赤身肉の輸出は4月に記録的な伸びを示しましたが、中国での不安定な動きが続いており、今後数ヶ月間の逆風を示唆していると、食肉産業協会(MIA)は述べています。
ニュージーランドは4月に9億960万ドル相当の製品を輸出し、2021年4月と比較して16%増加し、輸出額全体がほとんどの主要市場に向けて増加しました。
MIAの最高責任者であるシルマ・カラペーヴァ(Sirma Karapeeva)氏は、赤身肉の輸出は引き続き良い収益をあげているものの、特に中国と米国では需要に多少の変動があったと述べています。
「中国向け輸出額全体は、前年同期比6%減でした。また、羊肉と牛肉の輸出量もわずかに減少しました。羊肉の減少は主に中国によるもので、米国への牛肉輸出も減少しています。
「COVID-19(新型コロナウイルス)以前のレベルをまだ下回っているものの、EUとイギリスへの羊肉輸出量全体は、過去2年間と比較して増加しました。出荷の課題は、英国のチルド輸出に影響を与え続けています。」
羊肉は6%減、牛肉は4%減と数量は減少したものの、輸出額全体は2021年4月に比べ増加し、羊肉(35,553トン)は8%増の4億8000万ドル、牛肉(41,350トン)は25%増の4億1,400万ドルとなりました。
英国への羊肉輸出額全体(5,230万ドル)は、4月にここ数年来の最高値を記録しました。
カラペーヴァ氏によれば、チルド輸出が通常レベルであれば、この数字はもっと高くなっただろうと述べています。
4月も他の北アジア市場、特に韓国への牛肉輸出は好調に推移しました。
ニュージーランドは、今年最初の4ヶ月間で1億3100万ドル相当の牛肉を韓国に輸出し、2021年通年の輸出額1億3200万ドル相当と比較して、記録的な輸出額となりました。
また、今月も副産物が好調で、全カテゴリーの金額が増加し、全体では14%増の1億7800万ドルとなりました。