オークランドに拠点を置く教育ソフトウェアの新興企業「Kami」は、先週のデトロイトFast 50(成長率で順位付けするランキングプログラム)で、ニュージーランドで最も急成長している企業に選ばれており、これを祝して、社員全員に1万ドルのボーナスを支給しました。
Kamiは、ノートの取り方をデジタルで効率化する方法を探していたオークランドの大学生3人によって、2013年に設立されました。
このアプリは現在、180カ国以上で、3000万人以上の教師や学生に利用されています。
共同設立者で最高経営責任者(CEO)のHengjie Wang氏は、1万ドルのボーナスは、世界的なパンデミック時に、教室をオンラインで機能させることに貢献した社員に感謝するためのものだと述べました。
「我々のチームは、この18ヶ月間、信じられないほどの長時間労働をして、多くの犠牲を払いながら、世界中の先生や生徒をサポートしてきました。私たちは、チームのスタッフに感謝の気持ちを伝え、彼らの功績を評価する方法を探していたのです」とWang氏は述べています。
パンデミックの際、Kamiは先生方にソフトウェアを無償で提供し、世界的なパンデミックという最悪の状況下でも、生徒へのデジタル教育を続けられるよう支援しました。
その結果、多くのユーザーが有料会員になってくれましたが、売上がゼロになる中、Kamiの社員は教育関係者のサポートに奔走することになってしまいました、とWang氏は言います。
クラウドベースのアプリは、教師や生徒を何ページもの印刷物から解放し、何百万ドルもの印刷コストと、教師の多くの時間を節約したと言います。
このアプリを使えば、先生も生徒もChromebookでデジタルコピーやpdfにアクセスできるようになります。生徒たちは画面上でドキュメントを操作し、教師はそれを見ることができるのです。
このアプリは現在、全米の90%以上の学校で使用されています。
Wang氏は、Kami社の成功によって、巨額の創業資金がなくても達成できることを、他の地元の技術系スタートアップ企業に示したいと考えていました。
「スタートアップの大規模な資金調達の発表はよく耳にしますが、Kamiはそのうちの1つではありませんでした。しかし、それにもかかわらず、私たちはこのレベルの成長とインパクトを達成することが可能であることを世界に示したのです。キャッシュフローがプラスになるようなスタートアップを運営することは可能なのです。」
「私たちは、小さな古いニュージーランドからでも可能であることを示しました。資本は成長と成功の妨げにはなりません」とWang氏は述べています。
Kamiの成長を促進するための人材を見つけるのは、大変なことでした。
しかしWang氏は、志を同じくする人材を慎重に採用し、スタートアップ企業ならではの柔軟性をもって事業を継続することが重要であると述べました。
「教育分野に貢献するという共通のビジョンを持った人材を採用しました。社員の多くは元教育関係者です。中にはKamiのユーザーだった人もいます。」
「その情熱は自然に生まれるものでなければなりませんが、私たちは常に、才能と情熱を持ち、世の中にインパクトを与えたいと思っている人を探しています」とWang氏は語りました。
「我々は常に、非常に人間的なアプローチを取っており、それが成功の秘訣であることを示している、と考えています。」
情報元:STUFF.COM